2007年8月 5日 (日)

北鎌尾根-2 貧乏沢を下る(1)

・・・北鎌尾根-1 プロローグ 中房温泉~大天井ヒュッテ より続く

8月5日朝起きてみると、微妙な雲行きながら月と星が出ていました。 「よし!行こう!」 これで北鎌行きが決まりました。お弁当を朝食に変えていたため、4時半過ぎからの朝食を食べた後、北鎌行きにしては大変ゆっくりな4:45ヒュッテをスタートしました。最悪ツェルトでビバークという気持ちででした(^^;。
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まずは喜作新道を少し西岳方向に進みます。普通はヘッドライトでスタートすると言いますが、既に充分明るい時間です。
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大天井ヒュッテから水平距離で1km、15分程歩いた所、地図上に"2549"と表示される地点に「貧乏沢入口」の標識がひっそりとありました。
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入口から見上げました。この低い尾根を越えた向こうは未知の世界です。
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北鎌尾根はバリエーションルートです。指導標も何も無い、自分でルートを考えながら進まなくてはならないルートです。大天井ヒュッテから槍ヶ岳まで、標高差-900m & +1400mを、重いザックを背負いながら十数時間(人によっては2日以上)かけて歩く体力も必要です。また尾根上は岩稜帯の登下降でありクライミング技術は必須です。未経験者が安易に入るのは危険です。※
低い尾根に登り、数メートル程藪こぎをすると視界が開けました。眼前に貧乏沢と北鎌尾根が見えています。まずは貧乏沢 標高差800m程を下らねばなりません。
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さらに数メートル進んだ出だし部分です。一気にガレ場が落ち込んで行っています。昨日の雨で岩も濡れており、藪もビショビショなので、雨合羽を着こむことにしました。
5:06ガレガレの岩の上を下降開始です。
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上のガレ場を下ると樹林帯の中の急降下になりました。下りの沢筋は一本なので木をかき分けながらひたすら下って行きます。
5:15 標高差100m程下った辺り、ずっとこんな感じでした。
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5:30 さらに100m程下った標高2,300m付近です。樹林帯から飛び出て、右岸から合わさったガレ沢に入りました。浮石だらけの急な下りははるか下まで続きます。(とはいうものの本谷左俣のガレ場の方がよほど脆かったような気がします)
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5:34 2,280m付近です。ガレ場はずっと続いていますが、左岸のブッシュ帯に踏み跡がついていました。
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5:56 2,120m付近。雪渓が現れました。ちょうど貧乏沢を半分位下った付近です。
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5:59 右岸より沢が合流しました。ご覧の通り雪渓はかなり急です。足場を確認しながら、周りの木々をつかみながらずるずると下降します。
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大丈夫と思って掴んでも、こんな感じに枝が丸ごとスッポ抜けました。ヒヤッとしますね(^^;
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なかなか良い感じに下れているので、このまま一気に天上沢を目指します。

北鎌尾根-3 貧乏沢を下る(2) へ続く・・・

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2005年8月 7日 (日)

西穂縦走-3 ジャンダルムに向けて

・・・西穂縦走-2より続く

穂高岳山荘から、まずは奥穂高岳に向かいます。空が近くて気持ち良いです。
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背後には槍ヶ岳から続く3,000m峰が並んでいます。
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奥穂高岳山頂(3,190m)。ここから西穂山荘まで約7時間、山小屋も無い岩稜地帯通過が始まります。向かうジャンダルムに陽が当り、緊張感も高まります。
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早速「馬ノ背」の細い岩稜歩きに突入です。2人先行しているのでコースが分かると思います。もちろん左右共にスッパリ切れ落ちていますが、幅はそこそこあります。高度感に負けないように進みましょう。
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眼前にジャンダルム(3,163m)。山頂にいる人々がはっきり見えています。すごい高度感ですね。
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傾斜50度の馬ノ背の下り。人の見えるあたりまでは稜線を歩き、そこからは左(岳沢)側に下ります。
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下り切って馬ノ背を振り返る。下から見ると一層切り立って見えます。上から次のパーティが下ってきていますね。
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ジャンダルムの左の岩峰が「ロバの耳」です。一旦写真右下、影の部分を下り。ロバの耳右側の一見絶壁に見える部分を80m直登します。
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ロバの耳の登りです。写真の真ん中部分を下から上に登る感じになります。3人程登っているのが見えています。
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ロバの耳に登る途中(上の写真の丁度真ん中辺り)で、通ってきたコースを振り返りました。中央と右上に下っている人々が見えています。岩稜地帯では自分が滑落しないのは勿論のこと、前後の人に対して岩を落とさないことが大変重要です。いくら早く歩けても岩を落とすような人は来てはいけません。この日も、しばらく進んだ後、尾根の反対側から落石の乾いた音が谷に響き渡っていました。あの乾いた音は山では聞きたくないですね。
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直登が終わると、岩棚を鎖に助けられて進みます。右側は絶壁です。ここを過ぎると前半の難所は終了です。(といってもずーっと岩場ですから気は抜けません)
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西穂縦走-4へ続く・・・

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