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2010年9月 6日 (月)

剱・北方稜線-7 阿曽原温泉~欅平

・・・剱・北方稜線-6 仙人温泉~阿曽原温泉 より続く

昼間の阿曽原温泉小屋は休んでいる人が数人いるだけの静けさ。紅葉時の劇混みがウソのように静かでした。欅平への道もラストスパート、とは言っても直線距離で5キロ無い所を、水平歩道で一つ一つの谷を回り込みながら、歩行距離は12キロ程になります。
自動販売機で冷たい飲み物を頂き小休憩です。
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小屋から見下ろしたテン場、ここを通り越して、また水平歩道への登り返しです。
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水平歩道まで登ってきました。横を覗くと、今は人の通る事の無い水平歩道が延びていました。
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遥か眼下に阿曽原温泉の露天風呂が見えています。こんな感じの入浴風景(2004.10.16撮影)・・・超オープンなのです
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水平歩道と言っても数回尾根越えがあります。ここまで歩いて来ているとこれが意外とキツイ・・・
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本来の水平歩道に戻りました。
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折尾谷です。対岸(写真右側)に渡るために、一旦谷の奥まで回り込まねばなりません。
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折尾ノ大滝です。滝の下は涼しくて気持ちが良い!ここで小休止です。
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ミヤマベニバナシモツケソウ、花火のようにきれいです。
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一番奥、折尾谷を横切る部分です。
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砂防ダムの中が短いトンネルになっています。数段下っているため、大雨の後などは水没し、横断が難儀になる事もあるそうです。今日は難なく通過。
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岩肌を削って作られた細い道が続きます。
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対岸から見ると、"水平歩道"というのが良くわかります。右端に見えているのが先程休憩した折尾ノ大滝です。
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折尾谷から一つ尾根を回り込むと、欅平の駅が遠望出来ます。この辺りは携帯の電波が入るのです。
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奥鐘山の大岸壁。ここを登る人がいるのですから驚きです。
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足元を鮮やかなモノが横切りました。ニホントカゲの幼体です。何と鮮やか色合い・・・
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水平歩道のハイライト大太鼓にやってきました。
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一段と細くなります。
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空中回廊のような桟道を通ります。
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コの字状に掘削された細い道です。
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ちょっと覗きこんでみました。足元は200m程垂直に落ちています。
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これは振り返った図です。岩肌に取り付けられている針金が命綱みたいなもの、しっかりつかまって歩きます。
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志合谷の最奥部にやってきました。
高熱隧道(吉村昭著)」によると、昭和11年からの黒部第三発電所建設において、この志合谷を駆け下りてきた泡雪崩が鉄筋コンクリート四階分はある宿舎を、黒部川対岸まで吹き飛ばし、84名の作業員の尊い命が失われたそうです。開けてはいますが、削られた荒々しい岩肌が厳しさを感じさせる谷です。
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上写真の志合谷横断部分にはトンネルが掘られています。
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対岸の水が流れている所がトンネルの出口です。長さ150mの真っ暗なトンネルです。
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ヘッドライトを装着して出発。
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と、向こうからライトが・・・
阿曽原から欅平の間で唯一すれ違った登山者がこの方でした。よりによってこんな所で・・・あぁびっくり。
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何回も曲がりながら水溜りだらけのトンネルは続きます。ひんやりとして高湿度、鉱物がヘッドライトの灯りを反射して不思議な感じ。長ーく感じる150mなのでした。
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谷越しに見る水平歩道。見事に一直線です。
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昔の桟道跡が一部残っています。あの支え金具の上に材木が渡されていたという事。通るのも命がけだったわけです。
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それに比べると安心に感じるコの字道。
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やっと欅平駅の直上近くまでやってきました。
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最後は欅平まで一気に下降します。
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標高差300m以上の急な下り・・・なかなか欅平に着きません。以前黒部ダムから下の廊下を歩いた時もそうでしたが、この下りが一番キツかったかもしれません。
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欅平に到着。剱岳から欅平までの長い山歩きも終了です。
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おしまい。

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コメント

待ってました〜!
色んな意味で、長旅、おつかれさまでした。
大変興味深く拝読しました。
それにしても、楽しそうなコースでしたね。
危険なところいっぱいとも言いますが…。
あひるさんのおかげで、いつか歩いてみたいと思えるコースがまた増えました。(笑)

投稿: 寅次郎 | 2011年6月11日 (土) 22時45分

■寅次郎さん、こんにちは。
大変長らくお待たせいたしました。
最後の一歩で数か月引きずり失礼しました。
このコースは寅次郎さんは気に入ると思います。
歩き甲斐、登り甲斐、下り甲斐、そして岩場が
充分にありますからcoldsweats01
時間が許せば、もう1~2日かけてゆっくり縦走が良いですね。
さぁ!是非!

投稿: あひる→寅次郎さん | 2011年6月12日 (日) 14時35分

ふぅ~!大変なコース、6迄一気に拝見させて頂き感嘆しております!! あの水平歩道・・魅力ありますねー!でも、剣岳からのルートは無理。歩いてみたいけど、、下ノ廊下共々興味がわいてきました。

 どのような辛そうな山行ブログでも、最後に’おしまい’でホッとさせられます、紙芝居のおわりみたい。失礼(笑)

 あひるさんの余裕を感じます。

投稿: hirara | 2011年6月14日 (火) 16時15分

■hiraraさん、たびたび・・・。
北方稜線もご覧頂きありがとうございました。
とにかくアップダウンと高標高差ですので
体力を使うコースでした。

水平歩道は、私も最初に写真で見たときに
「何だこれは!? でも行ってみたい」と思い、
下ノ廊下から通しで歩きました。
黒部川の凄さとダム建設にトライした人の凄さ、
両方が感じられる素晴らしいコースだと思います。
(とにかく"長い"いですが・・・)

"おしまい"は、いつの間にかお約束の〆文句になってきました。
"安全に帰れて良かった良かった"という雰囲気を
感じて頂ければ幸いです。

投稿: あひる→hiraraさん | 2011年6月18日 (土) 13時53分

阿曽原温泉、懐かしいです。下廊下を秋に行ったとき、ここで幕営しました。2時間も温泉に浸かったのを思い出しました。折尾谷のトンネルで靴に水が入って、グチョグチョになったんですね。ズッと志合谷だと勘違いしてました。

投稿: takebow | 2011年8月20日 (土) 17時25分

■takebowさん、こんにちは。
私も以前、秋に行ったときは幕営しました。
異常な混雑とのウワサを聞き、テントを買う
きっかけになったのが阿曽原温泉でした。

折尾谷トンネルに水が溜まっている時に行かれたのですね。
でも靴だけでよかったですね。
大雨後、胸まで浸かって横断した方の話を聞いた事があります・・・。

投稿: あひる→takebowさん | 2011年8月21日 (日) 23時15分

とても丁寧な登山紀行,ありがとうございます。楽しく読ませて頂きました。台風の通過後で若干心配ですが,9/5から9/7で,早月から剱岳,北方稜線から欅平まで歩く予定です。山頂からは同じコースなので,本当に参考になりました。今は,台風が早く過ぎて,できるだけ天気が良くなることだけを願っています。

投稿: 風野又三郎 | 2011年9月 3日 (土) 17時29分

■風野又三郎さん、こんにちは。
お読み頂き、ありがとうございました。
少しでもお役にたてれば幸いです。
これを読まれるのは、
既に北方稜線からご帰宅後ですね。
台風で沢の水が増水していなかったでしょうか?
そして何よりも北方稜線を楽しめたでしょうか??

投稿: あひる→風野又三郎さん | 2011年9月 4日 (日) 01時51分

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