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2009年8月 8日 (土)

北→奥→西穂高縦走-2 北穂東稜

・・・北→奥→西穂高縦走-1 雨の中涸沢へ より続く

朝、晴れる事は無かったものの、雲は低く沈み、前穂北尾根の稜線は何とか見えています。でも私たちが向かう北穂高岳はガスの中・・・。晴れないかなぁ・・・
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天候の好転を期待し、涸沢からの北穂沢の登りに入ります。写真は朝から元気なけろぼうずさん。
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涸沢から標高差300m程登るとガレ場に出ます。北穂沢ゴルジュの上部に当たるところです。ここから一般登山道は北穂南稜に向けて進路を西方向にとりますが、今日は東稜を登るべくガレ場を横断、北方向に向かいます。北穂高岳山頂での再会まで、けろぼうずさん夫妻、麦酒さんとはしばしお別れです。
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※ここから先はバリエーションルートです。指導標も何も無い、自分でルートを考えながら進まなくてはならないルートです。岩は浮き石だらけで大変不安定で、特に「ゴジラの背」と言われる岩稜帯はクライミングスキル(と度胸(?))が要求されます。※

ガレ場を横断すると、東稜への登り口になるルンゼです。一歩踏み出すと半歩分岩が滑り落ちるような不安定な岩場です。左右の端が比較的歩きやすいのです。
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ふと脇を見ると、パーティが登ってきました。荷物の少なさからすると、涸沢発の北穂高周回組かな?東稜はあひる単独だけでは無さそうです。
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こちらのパーティが東稜の支尾根に取り付かれましたので、あひるは隣の沢筋を詰める事にしました。

東稜のコルに出ました。本来なら槍ヶ岳が見えるハズの稜線はガスの中・・・猿の集団もおり、あまり良くない雰囲気・・・一人にならなくて良かった(^^; 3人パーティのリーダー氏が先行しています。
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おお!ガスが吹き飛び雲海に浮かぶ山々が姿を現しました。この時は富士山まで見える程だったのです。景色に見とれるパーティの方々。
※ここから北穂池に向かう事も出来ます。北穂池への山行をご覧になりたい方はこちらへお進み下さい。
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いよいよゴジラの背への取り付きです。今日はこちらのパーティとあひるだけ・・・まぁ、こんな天気ですからね・・・。彼らに先行して頂きあひるは後から進みます。
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ちょっと神秘的な雰囲気の中岩稜を詰めていきます。
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北鎌尾根の岩稜帯を彷彿とするような岩場が続きます。
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稜線はだんだん細くなり、何やら不穏な岩場が見えてきました。
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ちょうど先行パーティが通過中です。
ナイフリッジの左側から岩場を攀じり、ピークを乗り越して一段下りたところから向こう側へ進みます。上の写真にあるようにキレイにスッパリ切れ落ちています。乗り越す時、視野には奈落しか入らないのでかなりスリリングなのです。勢い余って乗り越したら落っこちちゃいますからね(^^;
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一段と細くなった岩稜帯を進みます。
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ヘリ沿いを進んでいきます。
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足元はこんな感じです。歩ける岩棚はほんの少しの幅なのです。(と言っても右側には抱え込める岩があるので安心(?)です)
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核心部中の核心部に来ました。「ゴジラの頭」と呼ばれる辺りです。あー、これは細い・・・
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ここは抱え込む岩も何も無い、超ナイフリッジです。当然左右とも切れ落ちています。
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通り過ぎて核心部を振り返った図です。ガスが出ていて谷底が見えなかったのが幸い(?)して普通に通過できました。
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岩稜からクライムダウンして東稜の大コルに到着。ここで「ゴジラの背」地帯は終了します。クライムダウン後振り返ってゴジラの背を見上げた図。結構高いです。
ガスの中ばかりでゴジラの背と書かれてもピンと来ないかもしれませんね。晴れている日に北穂南稜の登山道から見たゴジラの背(2005.9.4撮影)を載せておきますのでご覧下さい。
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一段落していると、先行パーティはいなくなっていました。先行したパーティの皆さん、被写体になって頂きありがとうございました。(岩だけ写しても何がなんだか判りませんからね・・・)。するとどこからともなく雷鳥の鳴き声が・・・後から山頂で聞いたのですが、少し先に雷鳥さんがいたらしいです。うー残念・・・
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ここから北穂高岳山頂まではまだ標高差100m程あります。核心部は終わったと言ってもご覧のような不安定な岩場がずっと続きます。
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途中で振り返ると眼下にゴジラの背と思しき岩稜、その手前に先ほど休憩した鞍部(東稜の大コル)が見えてきました。ずいぶん登ってきたなぁ・・・
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結構濃いガスが出ており、北穂高小屋の方角を目視で見定めるのも難儀・・・。持参したGPSの絶大な効果で方向を間違わずに進む事が出来ました。Kitaho032

おや?なんか見た事のある斜面に出ました。うっすらと白ペンキも見えます・・・。大キレットから登ってくる登山道のようです。
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ひと登りすると北穂高小屋が突然姿を現しました。こちらの角度からは新鮮な眺めです。
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涸沢から2時間45分。一般登山道と別れてから1時間50分で東稜終了です。(結構早く登れました)

北→奥→西穂高縦走-3 北穂から奥穂へ 続く・・・

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コメント

うわ〜!
魅惑的なルートですね!
俺も行ってみたいなぁ〜。
もっと鍛えて、そのうち行ってみたいです。

続編の早期アップも期待しています。(笑)

投稿: 寅次郎 | 2010年5月31日 (月) 21時31分

■寅次郎さん、こんにちは。
おーーsign01食いつかれて来ましたね。
妙義が大好きな寅次郎さんならば、
心惹かれ無いハズがないですねcoldsweats01
是非スリリングな東稜へ。

続編ですか・・・?
既に1年近くが過ぎていますから、
どうせなら丁度1年後にするとか。。。coldsweats01

投稿: あひる | 2010年6月 1日 (火) 00時57分

このゴジラの背の写真は初めて見ました。
結構な迫力ですね~!
ガスっているから、かえって高度感を感じます。
あの時あひるさん、何気に北穂に登ってきて、「なかなかすごかった」とか軽く言ってましたが、これかなりスゴいじゃないですか。いや恐れ入りました…( ̄0 ̄; )

投稿: けろぼうず | 2010年6月 2日 (水) 23時57分

■けろぼうずさん、こんにちは。
お楽しみ頂けたでしょうか?
程度の差こそあれ、バリエーションルートと呼ばれる
ところには、迷いやすい、高度感がある、超不安定な
岩場等、悪い道筋が含まれるものです。
このコースは高度感の克服と確実な岩筋を読んで進む事でしょうか・・・
ゴジラの背を迂回するルートもありますので、いずれ、
東稜からの眺めを味わいに行かれてみて下さいね。

投稿: あひる | 2010年6月 4日 (金) 00時34分

いや~改めてあひるさんの凄さを感じました
こんなコースを一人で行っちゃうなんて

ガスの日のバリエーションルートには、
GPSが威力を発揮するのですね

昨年9月に焼岳~西穂~奥穂と逆コースを歩いたので、この続きも楽しみです

投稿: くに | 2010年6月 4日 (金) 07時34分

これはスゴイ迫力です。とても小生には無理だからこそ、憧れます。写真の上手さも迫力を増しているのは言うまでもないです。

投稿: takebow | 2010年6月 4日 (金) 17時21分

■くにさん、こんにちは。
東稜は、核心部分は短いながら、なかなかの充足コースでした。
地図&磁石も持っていましたが、GPSの有難味を
大変感じました。ガスの中でも自分の居場所が
地図上で判るのは大変安心出来ます。

少々出かけますので、続きの掲載は暫くお待ち下さい・・・

投稿: あひる | 2010年6月 5日 (土) 00時22分

■takebowさん、こんにちは。
初めてのコースはドキドキするのですが、
仰せの通り、なかなかの迫力コースでした。
写真・・・いえいえ、、、上手いだなんて、、、
IXYの性能の良さのせいですよcoldsweats01

投稿: あひる | 2010年6月 5日 (土) 00時25分

こんにちは。先週末に、剱岳北方稜線であひるさんとお会いした山田です。夫婦共にあひるさんのサイトをよく拝見させて頂いているので、ご本人にお会いして大変光栄でした!

ところで、主人が撮影したあひるさんのお写真があるのでお送りしたいのですが、どのようにしたら良いでしょうか?お差支えなければメルアドなど教えて頂ければ幸いです。

私達は明日から奥又白池と明神岳へ出かける予定です。

投稿: 山田 | 2010年9月10日 (金) 12時02分

■山田さん、こんにちは。
(Blog上ですのでお名前は伏せさせて頂きました。)
ようこそお越し下さいました。
北方稜線は楽しまれましたか?
当日は長次郎谷左俣を下降されたようですね。
長い行程お疲れ様でした・・・

メルアドは・・・山田さんの方でコメント時に書き込まれた
アドレスが分かりますので、私の方からご連絡申し上げますね。
またBlogの方にもお寄り下さい。
近々北方稜線も掲載しますので・・・

投稿: あひる | 2010年9月13日 (月) 00時18分

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