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2006年9月25日 (月)

雲ノ平~槍ケ岳縦走-9 本谷左俣下降

・・・雲ノ平~槍ケ岳縦走-8 より続く

早朝、富士山と南アルプス連山が仲良く肩を並べています。
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大キレット。いつもは北穂高岳に登り返しますが今日は最低鞍部から本谷左俣に下ります。昨日千丈乗越から一緒だった友人とは一旦別れて、単独で下ります。
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南岳からの下りです。グズグズの斜面を一気に下ります。
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目指す大キレットカールです。ここから見るとごく普通の何てことは無い斜面に見えるのですが・・・
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南岳からの下り終了。いつ見ても急峻な南岳南壁です。
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この辺りから左俣への下降を開始しようと思います。目指す左俣下降点へのコース取りをしっかり確認します。
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※ここから先のコースは登山道の無いコースです。足元は不安定な石だらけで、途中藪コギもあります。ここまでのルートでたとえると、中岳から南岳に向かう時の下りの岩場、あそこの岩が全て不安定な状態(体重をかけるとグラっと動く、もしくは転がる、崩れ落ちる)で転がっており、最適なコースを探しながら自分で下る。それが中岳下りの5倍(標高差約700m)続くという感じでしょうか。岩場歩きに慣れて、磁石と地図で自分の行くコースを判断出来る、自己責任で行ける方以外は行かれない方が賢明です。もし行かれて怪我して動けなくなっても誰も通らないので助けてもらえません。※
・・・大キレットを進んで北穂高岳に向かう方はこちらへどうぞ・・・

この辺りは一見すると草つきの斜面に見えますが、草の下は全てゴロゴロの岩の急斜面です。一番気を使ったあたりですね。大キレットの登山道がはるか上に見えています。ちょうど通ったパーティが手を振ってくれました。
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間もなく草つきを出て岩場に入ります。前方の雪渓が進路目印です。
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道は険しくとも可憐な高山植物が気分を和ませてくれます。
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上から見ると、穏やかな砂礫帯のように見えていた大キレットカールの底部。実はこんな大きな岩がゴロゴロしている地帯なのです。(4枚上の写真に小さな雪渓が写っていますが、それがここです。上の写真で感じるのとは大違いの場所なのです)上に書いたように、ちょっと足をかければぐらつく岩もあれば、体重をかけた瞬間ゴロッと転がる巨岩もあります。まず動かないだろうな、、、という岩がすんなり動いてくれます。殆ど人が通らないわけですから安定していなくて当たり前ですが。
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大キレットカールの底部まで下りてきました。ここからの景色は絶景!物音一つ無い静寂の中で圧倒的な迫力の山々が迫ってきました。時間さえあればいつまでも眺めていたい景色でした。(ここから3枚は同じ地点からパノラマ式に撮ったものです。)
北穂高岳とA沢のコル(中央右の鞍部)がはるか上に見えています。
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左側のピークが長谷川ピークですね。でも見えている岩場は、そばに行くと全部2枚上の写真みたいなところなのです。
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ちょうど正面から下りてきた感じになります。
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ここからは細く険しい左俣の谷に入っていきます。

雲ノ平~槍ケ岳縦走-10へ続く・・・

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コメント

行ったこともないし、この先も行けないであろう楽園からの御報告、とても嬉しいです。見た目よりも危険度が高いというのは理解できました。それだけ一般登山道は山小屋の方達が整備してくれているということなんですね。行きたいけど行けないまさに楽園です。

投稿: takebow | 2006年12月 4日 (月) 16時18分

う〜む…、行ってみたい。でも、現状じゃ無理だな…。
もっとスキル・アップして、いつかは行ってみたいです。
ところで、左俣と右俣ではどちらが難易度が高いのでしょう?
また、北鎌と比べて…。参考資料が少なく、どこからチャレンジすべきなのか(もちろん難易度の低い方からです)わかりません。
あひるさんの奥穂〜西穂の山行記録はとってもわかりやすく、
参考になりましたよ。ありがとうございます。

投稿: 寅次郎 | 2006年12月 4日 (月) 21時03分

■takebowさん、こんにちは。
確かに危険な所です。いい加減な一歩が命取りになりかねない所です。それに比べると一般登山道は本当に山小屋の方々の整備のおかげで常に歩きやすくなっていますね。バリエーションルートを見てから普通の道(今回で言う本谷橋から横尾に向けて)を歩くと、感謝の気持ちで一杯になりました。

投稿: あひる | 2006年12月 5日 (火) 00時37分

■寅次郎さん、こんにちは。
左俣と右俣ですと、右俣の方が歩きやすく落石等の危険も少ないです。また広々としたカールの底は左俣のようにガレガレで無いので安心して寛げます。とは言うものの最後の登りは左俣同様一歩踏み出すとガラガラ・・・と崩れる所です。北鎌は・・・(私も行ったこと無いのですが)左俣,右俣が谷なのに対し、岩稜尾根なので難易度は圧倒的に上だと思います。距離,標高差もかなりのものですし・・・
山行記録はお役に立ったようで良かったです。今後ともどうぞよろしくです。

投稿: あひる | 2006年12月 5日 (火) 00時45分

あひるさん、丁寧な御説明ありがとうございます。
次なる目標が一つ増えた感じです。
こちらこそ今後とも宜しくお願いします。
続編も期待しております。

投稿: 寅次郎 | 2006年12月 7日 (木) 20時43分

あ、あ、あ!南岳を楽しみに待っていたら、
本谷への下降が始まっていました。
「急峻な南岳」は、写真でしか見たことがありません。
(この先も見る機会はないかな…)
見る場所によって、全く違った印象ですね。

投稿: hyahya | 2006年12月10日 (日) 19時21分

■寅次郎さん、こんにちは。コメント遅れてすいません。 次なる目標、、、ですか。。。お気をつけつつ是非実現されて下さい。

投稿: あひる | 2006年12月10日 (日) 23時35分

■hyahyaさん、こんにちは。
はい(^^;、下降開始しました。でも私も自分が行くことになるとは昨年までは思っていませんでした・・・
直下から見上げた大キレットの景観は本当に凄かったです。上から見下ろす景色とは全く異なったものになりますね。ここを見るだけでも価値ありです。南岳小屋に連泊して日帰りで大キレットカールに行くのも素敵そうです・・・

投稿: あひる | 2006年12月10日 (日) 23時39分

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