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2005年4月23日 (土)

表妙義縦走

表妙義白雲山に行きました。そして帰路山を見上げていると・・・白雲山の南に連なる尾根線の山々に行ってみたくなり・・・翌週、中之岳~茨尾根~相馬岳に向かいました。

出発地点は中之岳神社です。
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■表妙義の縦走路では、多くの滑落事故が起こっています。ハッキリ言って北アルプス奥穂高~ジャンダルム~西穂高の縦走路より危険ですし怖いです。(高山特有の天候急変リスク、健康管理を除けば)求められる技術レベルはこちらの方が上です。アプローチは簡単ですが、クライミング初歩のスキルを持たずして安易に行かない事をお薦めします。(2010.5追記)

中之岳神社の境内を抜け高度をかせぐと程なく「見晴台」です。既に雄大な眺めが広がります。
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「見晴台」を出ると、"厳しい登山道になるから安易に入っちゃダメ!"の掲示が出てきます。ここで一般登山道である妙義中間道と別れます。
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そして、また「注意!」
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さらに「注意!!」
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これでも行くか、という位に「注意!!!」
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いよいよ鎖場のお出ましです。
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続いてトラロープのトラバース
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登山道のすぐ横は・・・北アルプス槍穂高でもそうそう見れないすっぱり300m切れ落ちた高度感です。もちろん柵も手すりもありません。
眼下に見える駐車場は先ほど登りだした中之岳神社入り口です。
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ほぼ垂直な鎖場。
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中之岳山頂です。裏妙義と浅間山の眺めが素晴らしい!
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反対側は遮るものもなく関東平野が広がっています。
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ここまで来て更に「注意!!!!」
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稜線の道、まさに空中回廊。左側はスッパリです。強風があったらとても歩けません。
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東岳に向かう核心部分。リッジ状登山道の上を巨岩が塞いでいます。ここの通過で風が吹いてきてしばらく躊躇しました(^^;。
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振り返った図です。左上のピークから真ん中の岩峰を越えて進んで来ました。
Omotemyogi16

東岳のピーク手前から中之岳を振り返りました。遠くに荒船山と八ヶ岳が見えています。
いったいどこに登山道が通っているか?あり得ない場所を通っています。詳しくはコースを書き入れた写真を・・・ あ、途中に見える岩峰からの下り部分にトラロープがありますが、あとは一切ヒモ、鎖のたぐいはありません。
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続いてルンゼ内2段25mの鎖場です。
上段の鎖は岩場下部が窪んでいるのでステップ取りに苦労しました。
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ほぼ垂直です。おまけに鎖が太いので力が入りにくく難儀でした。
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指導標は随所に出てくるのですが、道が落ち葉に隠されておりわかりにくいです。
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裏妙義の山並みです。ちょうど真ん中が丁須の頭、左の岩峰が赤岩と烏帽子岩です。
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表妙義縦走路で一番の核心部鷹戻しに入ります。
最初はたいしたことないトラバースなのですが・・・
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行く手は、、、絶壁のトラバースとなり岩場を回り込んでいきます足元はハイ、写真の通りです。途中にあるプレートには「スリップ注意 クサリを放すな!!」と書いてあります。言われなくたって放しません。。。ここらはほぼ全体重をクサリにかけることになります。
背中に”空間を背負っている"という高度感にドキドキする辺りです。
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トラバース途中から鎖に導かれて急斜面を真っ直ぐ下降します。
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クサリのぶら下がり具合で垂直度合いがわかると思います。
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ここは登りに使うのが一般的なようですね。
下りに使うと行く手と足元が見えないのでかなりコワイです。

堀切(ホッキリ)の分岐路です。
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茨尾根(ばらおね)のピークに着きました。360度の大展望の中昼食をとることにしました。ここで今日2組目のパーティとすれ違い。中之岳神社から鷹戻し下るまで誰にも会いませんでした・・・
手前から東岳、西岳、星穴岳です。(中之岳は東岳のウラに隠れています)拡大写真(1024×768)はこちら。ちなみに・・・東岳から下る鷹戻しの登山道はここを通っています(下の方はよく判りません(^^;)。

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茨尾根から相馬岳への登りに入る辺りで、沢を横切った後複雑な登りに入っていきますが、この辺りは登山道が落ち葉で完全に隠されておりしばし戸惑いました。
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左から右に横断し一つ奥の沢沿いに入るのですが踏み跡が全く分からない状態・・・

相馬岳(1,103.8m)に到着しました。ここから茨尾根方向に少し戻り、国民宿舎裏妙義に向けて下る予定です。
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下山路途中から見た星穴岳。二か所開いた穴が目,右に立つ岩峰が金棒、、、鬼に見えますね。
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「のぞき岩」からの眺めです。
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「見晴」まで下ってきました。眼下に国民宿舎が見えてきました。対峙するのは裏妙義の峰々です。拡大写真(1,024×768)で見ると、ちょうど真ん中辺りのピークに「丁須の頭」がはっきり見えています。(→裏妙義縦走記はこちら・・・)
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下山時も相馬岳から国民宿舎まで誰とも会いませんでした(寂・・・)。

おしまい。

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コメント

すごい道ですね、展望を楽しみたいですが
まだ少しためらいがありますね
もちろん一人で行く勇気はありません
案内してくれる人が見つかるまでお預けです
来年の夏山まで、低山ハイクで筋力を維持し
来年の山を計画したいと思ってます
その間、ブログでの疑似登山を楽しみにしてます

投稿: くに | 2008年11月10日 (月) 07時36分

あひるさんのレポを拝見すると、ルート等すごく詳しく書かれているので、あらためて表妙義の険しさを実感します。
登っている時よりも、あひるさんのレポを拝見している時の方が怖さを感じます。(笑)
単なる岩山じゃなく木が生えているから、その恐怖心は半減!?しますが、これで木が生えてなかったら…。
かなり怖いでしょうね…。
でも、あひるさんのレポを拝見していたら、鷹戻し近辺だけでいいから、また行きたくなっちゃいました。(笑)

投稿: 寅次郎 | 2008年11月10日 (月) 23時07分

道には見えません。
絶対に一人じゃ行けません。
行く時はヨロシク。
お弁当はスペシャルバージョンでお持ちします。

投稿: むかしむかし | 2008年11月11日 (火) 22時28分

■くにさん、こんにちは。
いつも見上げられているという表妙義、お楽しみ頂けたでしょうか? 「鷹戻し」も「中之岳~東岳の核心部分」も逆コースで行けば登り基調になるので怖さは半減かもしれません。
冬の間はついサボってしまいますね。低山でもアップダウンが続くキツイところも多いですからね。今年こそは冬も毎月一度はヤマ歩きを続けたいと思っていますが、、、果たして続くかどうかcoldsweats01

投稿: あひる | 2008年11月11日 (火) 23時45分

■寅次郎さん、こんにちは。
自分でも作って見かえしてみると"えらく怖いなぁ"と思ってしまいました。歩いている時はやはり集中しているからでしょうか、そんなに怖いとは思いませんでしたが、、、(あ、でも鷹戻しの絶壁トラバースは"えっ、、、ここ行くの??"とかなり焦りました。) 確かに木が一本あるだけで安心出来ますね、ただ冬は葉が見事に落ちているので、イヤでも眼下の景色が視野に入ってきますから、ドキドキ感も一段とですね。
そうですか、、、行きたくなっちゃいましたか。。。実は私も逆ルートで歩きたくなってきましたcoldsweats01。では、是非good。例の"O夫妻(夫)"も表妙義にかなり関心upwardrightみたいです。

投稿: あひる | 2008年11月11日 (火) 23時55分

■むかしむかしさん、こんにちは。
こちらの高度感は裏妙義とは比べ物になりません。
垂直感も槍ヶ岳以上でしょう。
でも茨尾根のピーク(あそこもかなりの高度感でしょう?)に
立てたむかしむかしさんなら大丈夫??
では"お弁当"はわたくしがお持ちしましょう。
何故?いや、無くなったら困るからcoldsweats01・・・
うそです。
でも20mロープでは足りなそうです。。。

投稿: あひる | 2008年11月12日 (水) 00時03分

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